
大震災後のエネルギー状況を背景に2012年9月に公布され、同年12月に施行されたものです。最大の特徴は、従来の省エネ基準ではなく、改正省エネ基準(2013年1月公布、同年10月施行)をクリアする必要があることです。この改正省エネ基準は2020年にすべての新築の建築物に義務化されることが予定されています。その先陣を切るような形で登場したのが低炭素住宅の認定制度です。低炭素住宅の認定を受けるためには改正省エネ基準で定められている一次エネルギーの消費量を、さらに10%以上削減することが必要となります。家の向きが違えば日当りも変わり、ひさしや隣家の有無、地形や家の形状も影響します。さらに地域が異なれば気温も違います。そのためエアコンや照明などの電力消費量は、その家々ごとに変化します。今度からはそういった事情もちゃんと計算して省エネにしましょう。というのが低炭素住宅の考え方です。
税制区分 | 控除期間 | 控除率 | 最大控除額 | ||
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一般住宅 | 認定低炭素住宅 | ||||
所得税 | 平成26年(4月以降)〜
平成31年(6月末まで) |
10年間 | 1.0% | 400万円 | 500万円 |
平成31年6月30日までの入居者が対象
登録免許税 | 税制区分 | 一般住宅 | 認定低炭素住宅 |
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所有権保存登記 | 0.15% | 0.10% | |
所有権移転登記 | 0.30% | 0.10% |
平成30年3月31日までの取得者が対象
窓の室内側に、断熱性・防露性に優れた『樹脂』のメリットをプラスしたことにより高い断熱性能を実現。窓周辺を外気の影響から守り、不快な結露の発生を減らして、健やかな室内環境を保ちます。
アルミ窓と比べて結露がしにくく、お部屋を清潔に保ちます。
断熱性能が高い「エピソードNEO」なら冷暖房エネルギーを大幅に削減することができ、家計の負担を軽減します。(年間冷暖房費の試算条件は下記参照)
引違い窓の下枠は、雨などの水もスムーズに排水される構造になっています。
通常はフロンガスを使用して発泡させることが多いウレタンフォーム。アクアフォームは水を使って現場で発泡させます。これにより柱と柱の間や、細かい部分にも隙間なく充填することができます。アクアフォームはイソシアネートと水を含むポリオールを混合することで発生する炭酸ガスを発泡材として利用するので、オゾン層破壊や地球温暖化の原因となるフロンガスを全く使用しない、地球にやさしいウレタンフォーム素材として開発されました。また、人への影響も考慮し、アレルギーなどの原因とされる有害物質、ホルムアルデヒドも発生させません。暮らす人だけでなく施工する人にもやさしい素材です。
アクアフォームは住宅の隅から隅まで家全体をすっぽり覆ってしまう現場吹き付け発泡による断熱工事です。無数の細かい連続気泡で構成された硬質ウレタンフォームはグラスウール10Kの1.5倍以上の断熱効果を発揮します。また透湿性も低く断熱材内部に湿気を侵入させにくいため、躯体内の結露を抑制し、建物の耐久性を高めます。
頑丈な基礎は地震に強い住まいづくりの基本です。とくに軟弱地盤への対策や耐震設計が不十分な場合には、家が傾き、基礎や壁に亀裂が入る「不同沈下」が発生する心配があります。最適な基礎の仕様および地盤補強工事が必要かどうか調査・検討します。
地盤調査の結果により地盤改良が必要な場合、柱状改良工法(湿式・乾式)や表層改良工法などの地質に最適な地盤改良工事を行います。改良工事を行った地盤には20年間の地盤保証がつきます。また、改良の必要無しと判定された場合にも同様に地盤保証がつきます。
基礎立上の幅も150ミリとし、「フラット35技術基準」の120ミリの1.25倍の厚さを確保して、建物をしっかりと支えています。
建物全体の重量を支え、地震などの外力を地盤に分散させる基礎。厚さ180㎜の鉄筋コンクリートスラブと立ち上がり部分を一体化した、信頼性の高いベタ基礎を採用。鉄筋を縦横に配筋して地盤を覆い、床下全体に打設したコンクリートの力を強化するなど高強度な基礎構造です。※建物の構造・地盤の強度によって基礎の形状・鉄筋の配筋は異なります。
180ミリのコンクリートを打設。地面からの湿気を遮断します。
現代の住宅の基礎は、鉄筋コンクリートでできています。コンクリートは、水・セメント・砂・砂利を混ぜてつくるもので、内部に鉄筋を入れたものを鉄筋コンクリートとよびます。この鉄筋コンクリートはビルや橋梁でよくみかけるように、強度や耐久性に優れたものですが、水を混ぜてつくるものなので、水分を多く含みます。これに対し木材は水分によって劣化が進みます。つまり木材が乾燥状態を保つことで劣化を防ぎ、住まいの長寿を実現します。
基礎パッキン工法は、床下全域の湿気を排湿できる良好な床下環境をつくることで、断熱材の性能を維持。さらに土台の腐れを防ぎ、シロアリや腐朽菌を寄せつけにくい好条件をつくることになります。
土台上端から1メートル以内の外周の木材部には、シロアリ対策にも効果がある、防腐・防蟻処理を実施。薬剤は、有害物質を含まない非有機リン系を使用し、健康や環境に配慮しています。※防腐・防蟻処理の保証期間は5年です。
1年中、風雨にさらされるバルコニーは構造用合板の上に、不燃板を敷き、その上に防水性の高いFRP(繊維強化プラスチック)を全面に塗布。FRP防水は耐水性・耐食性・耐摩擦性などに優れているという特徴があります。
接合部に専用のくぎや接合金物(Cマーク金物など)を使用します。くぎはサイズ別にカラーリングが施されています。これは一度打ち込んでしまうと確認の難しいくぎを、くぎの頭の色により確実にチェックできるように考えられたものです。 最近では、メッキ処理されたくぎが規格に加えられ、建物の耐久性向上につながってきています。接合金物は接合部に発生する応力を有効に伝達するために、品質及び性能が明らかになっているものを使います。 さらに、構造材やくぎ・金物のサイズ・使用方法・使用箇所から施工の手順まできめ細かく規定され、枠組壁工法住宅工事仕様書 (監修:住宅金融支援機構)などでマニュアル化されているため、どの住宅にも均一な品質と性能を実現します。
2×4工法では、主に6種類の規格化された枠組壁工法構造用製材を使用します。2×4工法それぞれの部材は、日本農林(JAS)規格によって厳しく品質がチェックされ、使用する箇所ごとに製材品の種別なども定められています。
2×4工法では、火の通り道となる床や壁の構造材が火や煙、空気の流れを遮断するファイヤーストップとなり、上層へ火が燃え広がるのをくい止める特性があります。また床根太、枠組材などが一定間隔で組まれている内部構造によって火の進行はさらに遅くなります。
ベタ基礎と基礎パッキン工法を用いることにより、床下が乾燥し過ぎてしまい床下の柱となる束(つか)が収縮して、床鳴りの原因になっていました。そこで最初から収縮がなく耐久性も高い「鋼製束」を使用しています。
住まいの天敵であるカビ・白蟻。このカビ・白蟻が増えれば大事な家だけでなく、人体にも影響(生活上の不快感・喘息・アレルギー)を及ぼします。鋼製束は錆び付いたり腐ったりしません。さらに白蟻の食害も受けないため住まいの耐久性を向上させます。
外気より湿度の高い床下で床を支える床束は、耐久性が求められます。改良床工法に用いる鋼製床束は、腐朽や蟻害に強い材質に加え、施工後の微調整機能もあわせ持っています。
通気層の通風によって遮熱効果が得られます。
室内の湿気は内装材を通って壁の中に幾分か浸透していきます。壁が密閉状態の場合、湿気に逃げ場がなく、外壁材の裏面や壁体内で結露が発生することがあります。オークラホームでは「通気工法」とすることにより、速やかに湿気を外気に放出させ、内部結露を抑制することができます。